ラングラー アンリミテッドを買って後悔するケース
Jeepラングラー アンリミテッドは、カッコいいですが利便性は国産車に劣ります。
ですが、一度欲しいとなったら、どうしても手に入れたくなる魅力的な車でもあります。
とはいえ、やはり高い買い物ですので、後悔したくないですよね。
結論から言って、快適性、広さ、取り回しの良さなどといった「実用性」を求めてしまうと、後悔してしまう可能性があります。
また、故障もするので、維持費もそれなりにかかります。
一方で、実用性よりも楽しさを重視するなら、買って損はないでしょう。
筆者は、ラングラーを買って後悔はありません。運転していてワクワクできる車を求めていたからですね。
また、デメリットを上回るメリットがたくさんある車です。
ラングラーアンリミテッドを買って後悔するポイントを、オーナーの体験談を元に解説します。
新車で購入して11万キロ以上乗りましたので、参考になりましたら幸いです。
実は最近、中古車買取相場のバブルが崩壊しました。
少し前まで、半導体不足で新車の納期が遅れており、待ちきれない人が中古車に流れていました。
そのため買取価格はバブル状態でしたが、今は過熱気味の市場は落ち着きを取り戻しつつあります。
ただし、まだまだ中古車市場が下がりきったわけではないので、高く売るチャンスは残っている状況です。
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維持費
国産車と比較
ラングラーの維持費は、国産Lクラスミニバン(アルファードやエルグランドなど)とほぼ同等です。
しかしながら多少は故障するため、さらに修理費用がかかります。修理費用については年間10万ほどをみておくと安心です。
筆者の場合の参考例として、月の維持費はだいたい7万円前後となります。
また、年間の維持費は約80万円となります。
ラングラーの維持費 Jeepラングラーを購入したいが、維持費が気になって踏み切れないという方は多いはずです。 筆者は2014年式のJK型ラングラーを新車で購入して乗っており、リアルな維持費を公開しますので、何らかの参考になれ[…]
ジープラングラー アンリミテッドの詳細な維持費については、こちらの記事でまとめています。
燃費について
JKラングラーアンリミテッドの燃費についての考察です。 一般的にアメ車というと、燃費極悪なイメージが付きまといますが... 意外と悪くないんですよね。高速だと10km/L走ります。 Jkラングラー アンリミテッド 実燃[…]
燃費は、市街地で6km/L〜7km/L程度。高速道路で8km/L〜10km/L程度です。
2tの車体を3.6Lのガソリンエンジンで引っ張っていることを考えると、それなりに優秀ではないでしょうか。
仮に7km/Lが平均であると仮定すると、1万キロ走るのに必要なガソリンの量は、約1428L。
レギュラーガソリンが1リッター160円として計算すると、1年間に支払うガソリン代は22万8480円、1ヶ月では1万9040円となります。
燃料費で頭を悩ませる…ほどではありませんが、じわじわと財布を痛めつけてくるのは間違いありません。
油種がレギュラーなのでそこは救いがあります。
また、新型のJLラングラーについては、ATが5速から8速になっていたり、より燃費のよい2Lターボエンジン仕様もあるので、若干安く済みそうです。
故障について
故障が気になるJeepラングラーですが、やはりある程度故障します。筆者は8年JKラングラーに乗っていますが、いくつかの故障を経験しました。
詳しい故障内容については以下の記事にまとめています。
JKラングラーの故障ポイント ジープラングラーを購入する際に気になるのが、「どれぐらい故障するのか?」ですよね。 結論から言って、「アメ車はたまに、小さな故障をする。」というのが実感です。 そこで、2014年に新車で購[…]
8年乗って、これまで直した修理箇所の修繕費用は、少なく見積もっても50万円以上はかかっています。
年間に直すと、だいたい7万円程度の修理費用がかかっていますから、10万円ぐらいは確保しておくと安心です。
故障の修理費用は、本当にただ消耗するだけの費用ですので、これに耐えられない!という場合はおすすめできません。
実用性について
乗り心地は悪い
乗り心地は一般的な乗用車と比べると、ハッキリと悪いですね。これは断言できます。
たまに「ラングラーは乗り心地が良い!」と言っている記事を見かけることがありますが、ありえないですね。
特に段差や路面のうねりを超えた時の車内の揺れは、かなりひどいものがあります。
これは主に、ラダーフレーム構造であることが原因です。
本格的なオフローダーであるラングラーは、’ラダーフレーム’構造を採用しています。屈強なハシゴ型フレームにボディ(上屋)を乗せた作りです。タフさが最大の特徴で、道無き道をゆくオフロード車に多く採用されている構造です。
一方で、一般的な乗用車はボディ全体がフレームの役割を果たす’モノコック’構造を採用しています。舗装路での走りはモノコック構造が秀でています。
車好きにとっては、普通じゃない感じの車を運転している感覚が味わえるのでそれが楽しかったりするのですが。
プルプルとした細かい振動もありますし、モノコックフレームの乗用車とはかなり感覚が違います。
また、大きくて重たいタイヤ&ホイールを履いていますので、いわゆる「バネ下」が重たい状態です。
一般的に、タイヤやホイールなどのバネ下にある重量物が重くなるほど、乗り心地は悪化します。
少し荒れた路面を走った際、サスペンションが路面の凹凸を吸収しきれず、車体側が大きく揺れるためですね。
ただ、我慢できないほどかと言われると、そこまででもなく、ギリギリ普段使いできる水準に収まっています。
ここは感じ方について個人差がありますので、ぜひ試乗してみることをおすすめします。
なお、試乗の際は「荒れた路面」を走ってみることが大切です。平坦路では乗り心地は悪くないと感じてしまいますが、大きなうねりや段差を超えた時に悪癖が出るためです。その際の衝撃を許せるかどうかが大切です。
室内が狭い
室内は、ロールバーが張り巡らされているため、車体サイズのわりには狭いですね。ファミリーで広々と使うことはできません。
特に後席が狭く、リクライニングやスライドもできません。小さな子供の4人家族ぐらいまででしたら対応できますが、それ以上は厳しいでしょう。
社外品でリアシートのリクライニングキットが販売されていますが、10万円以上と高価です。
取り回しが悪い
ハンドルの切れ角が少なく、取り回し性能は最悪です。旧型であるJKラングラーは、最小回転半径が7.1mと、ちょっと聞いたこともないほど極悪な小回り性能となっています。
狭い路地裏を走行する際などは、曲がり角で普通の車よりも1〜2回多く切り返す必要があります。
しかし、新型のJLラングラーについては、ハンドル切れ角が大幅にUPし、改善されています。
ボディサイズ
ボディサイズについて、大きくて運転しにくいと思われるかもしれません。Jeepと聞くと、大きくて運転しにくい。というイメージが先行しているのでしょう。
しかし、実際には特別大きい車ではない、という事実はあまり知られていません。実際の数値を見てみましょう。
JKラングラー:全長4,705mm×全幅1,880mm×全高1,845mm
JLラングラー:全長4,870mm×全幅1,895mm×全高1,840mm
全長5m × 全幅2m超えのフルサイズのアメ車なんかと比べると、「ミドルクラス」と言える水準です。
駐車場や取り回しで特別困ることはなく、普段使いに十分対応するボディサイズです。
幌車である
Jeepラングラーを購入する際によく知っておきたい事実としては「幌車」である点です。車検証に記載されている車体の形状は「幌型」となっています。
標準では強化樹脂製のハードトップが装着されていますが、屋根を取り外すことができます。これは「フリーダムトップ」と言って、3分割のルーフ形状となっています。運転席、助手席の上部だけを取り外してオープンエアを楽しむことができます。
ただし幌型の車はデメリットも多いことは周知の事実です。
まず雨漏りします。雨漏りについては、筆者の場合ディーラーで無料で対応してくれました。実際に水をかけて漏れる箇所にシーリングを追加してくれます。しかし、完全に防ぐことはできずに最終的には若干漏れてました。運転席側のフロアマットが常に湿った状態になっていましたね。
それから、遮音性、遮熱性が劣ります。真夏の炎天下ではルーフからの熱を感じますし、エアコンも若干効きにくいです。社外品の遮熱マット等がありますが限界があります。
それらのデメリットを許容できるかどうかは、よく検討するべきと言えます。
ラングラー アンリミテッドを買って後悔しないケース
スタイリングに惚れ込んでいる
Jeepならではのスタイリングに惚れ込んでいるなら、買いですね。
この車だけでしか味わえない喜びがあります。
また、古くなってもカッコいいんですよ。
国産車で型落ちになると、途端に古臭い感じがしますが、ラングラーの場合は、不思議と古くなってもそれはそれでカッコいいんですよね。
完成されているデザインだから、何年乗ってもずっとカッコいい。そう考えると、意外とコスパ良いのでは?とすら思えてきます。
周りに褒められたい
車に詳しくない人でも、ジープならわかりますよね。万人からウケる車であることは間違いありません。
人に褒められるために車を買うわけではないのですが、それでも「Jeepカッコいいっすね!」みたいに言ってもらえるのは嬉しいですよ。
大雨・災害時に頼りになる
ゲリラ豪雨が降って道路が冠水してしまったり、突然ドカ雪が降って交通網が麻痺してしまうような状況。
そんな状況でも、ラングラーはなんの問題もなく走ることができます。
悪天候時の頼り甲斐は、他の車にない特徴ですね。
純正でもM + S(マッドアンドスノー)表記のオールシーズンタイヤを履いているので、関東地方でのちょっとした積雪ならばそのまま問題なく走ることができます。
大雨・災害時にとても頼もしい存在です。
視点が高く運転しやすい
車高が高いので、一般的な乗用車よりも視点が高く、遠くまで見渡すことができます。
周りの状況がよくわかりますので、運転がしやすいですね。
また、運転席からボンネットがしっかりと視認できるので見切りも良いです。鼻先をぶつけることはまずないと言えます。
キャンプに最適
キャンプ場でのラングラーの存在感は最高ですね。買ってよかった。と思う瞬間です。
これを味わうために、高い修理費用や維持費を払っているようなものです。
この喜びが勝るか、それとも利便性の追求が勝るかで決めると良いでしょう。
高く売れる
ラングラーアンリミテッドは、輸入車の中でもトップクラスにリセールが良い車種として知られています。
買うときはちょっと高いですが、リセールを考慮するとそれほど高い車ではない、ということです。たとえばちょっと無理目なローンを組んだとしても、途中で売却すれば残債を完済するような形で処理することも可能となってきます。
ただし注意点があり、ラングラーを高く売りたいなら、そのままディーラー下取りに出すと安く買い叩かれる可能性があります。
筆者の場合でも、ディーラーから提示された下取り価格はたったの110万円でした。
さすがに安すぎないですかね…確かに走行距離は10万キロ近いものの、
ラングラーといえば輸入車の中でもトップクラスにリセールが良い車種のはずです。
参考までに、同年式で、走行距離が近い条件の中古車車両を探してみると、結構強気の価格で販売されています。
この市場価格を見る限り、110万円というのは明らかに買い叩いているとしか考えられません。
念の為、買取業車にも査定してもらって、どちらで高く売れるかはしっかり確認した方がよいですね。
特に昨今では、半導体不足で新車の納期が遅れており、待ちきれない人が中古車に流れています。
中古車の平均価格がバブル状態となり、思わぬ高値で売れるケースも多いのです。
仮に10万円高く売れたら、それだけ新しい車のローン支払い額が少なくなりますし、家族で旅行に行くこともできます。
面倒くさいかもしれませんが、少しの手間で高く売れるなら確認しておいた方が良いですよね。
理想は、複数の買取業車を競争させることです。競争させることで、最高値を引き出すことができるためですね。
一括で複数業者に見積もり依頼できるサービスがありますので、そちらを利用すると効率的です。
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今すぐ売る気がなくても、相場だけ知っておくだけでもディーラーとのやりとりにおいて有利に働きます。
\9項目を入力するだけ。45秒で完了!/
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※査定額に満足できなければ、売却しなくてOK
ラングラーアンリミテッドに後悔はない
Jeep ラングラーアンリミテッドを購入した場合のメリット・デメリットをまとめました。
筆者自身は、後悔は一切なく、満足度が高い買い物だったと感じています。本当に欲しいと思った車を、買わないことのほうが後悔しますので…
ラングラーの買い方や選び方については、別の記事でもまとめていますので参照ください。