VW(フォルクスワーゲン) UP! 試乗記
VW(フォルクスワーゲン)の末弟、 UP!に乗る機会に恵まれたので、試乗インプレッションです。
VW UP!のグレード構成は3グレード。
- 2ドアのmove UP!
- 4ドアベースグレードのmove UP!
- 4ドア上級グレードのhigh UP!の3種類。
今回乗ったのは上級グレードであるhigh UP!で、価格は¥ 1,974,000となります。
輸入車ながら、国産軽自動車の上級クラスと同等の価格帯で親しみやすい一台です。
実は最近、中古車買取相場のバブルが崩壊しました。
少し前まで、半導体不足で新車の納期が遅れており、待ちきれない人が中古車に流れていました。
そのため買取価格はバブル状態でしたが、今は過熱気味の市場は落ち着きを取り戻しつつあります。
ただし、まだまだ中古車市場が下がりきったわけではないので、高く売るチャンスは残っている状況です。
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インテリア
インテリアの質感は高くはないものの、ドイツ車的な質実剛健さも感じさせつつ、ポップなテイストもあり。
正直プラスチッキーではありますが、デザインの妙があり安っぽく見えないのがポイント。やっぱりこういった部分は国産の軽自動車よりもセンスがいいですね。
センターコンソールや、ドアの内側などははっきりと安っぽいのですが、トータルで安っぽく感じさせない何かを持っています。
ナビはナシで、スマホを付けてね!というホルダーが標準装備されています。割り切り感がいいですね。
ただこのスマホホルダーが壊れてしまったらどうする?という感じはちょっとしました。スマホのサイズ調整の為、ガチャガチャ動くので壊れやすそうな気がします。
交換可能であれば問題ないのですが。
リアの窓がはめ込み式で、軽くサイドにチルトするのみで、下に開かない仕様です。
これはちょっといただけない作りですね。不便すぎると思うのですが…国産車ではあまり見かけないディティールです。
車体剛性感は高い
車体剛性はシッカリとしており、VWポロ、VWゴルフと遜色ないレベルです。
小さな車ですが非常に良く出来ていると思いました。
エンジン
1000㏄の3気筒、75馬力という事で、スペック通りの動力性能です。どう考えても速くはないです。
ただ軽い車なので、踏めばちゃんと加速しますし、圧倒的に遅い訳ではないですね。坂も上りますし。
3気筒エンジンの回転フィールはもっさりとした感じで、回すとやや荒っぽい音がします。
5速ASG
UP!で特徴的なのは「ASG」と呼ばれるトランスミッションです。
一般的なトルコン式オートマと違い、機構的にはマニュアルギアボックスで、それを「こびと」が自動変速してくれる変わったミッション。
こちらは、変速ショックが大きいという悪評で有名です。
んで実際に乗ってみたところ…めちゃくちゃギクシャクします。
一般的なトルコンATよりも、シフトチェンジ時のタイムラグが長く、ショックも大きい。
自分で変速したほうが上手ですね..
アクセルを「抜く」
噂では、シフトチェンジの際にアクセルを「抜く」事で変速ショックを和らげることが出来るとの事。
そこで試してみたところ、確かに変速している間はアクセルを抜いてやる事によって、だいぶショックを和らげる事が可能です。
しかし、オートマモードで走っている際はシフトチェンジのタイミングを予測しつつアクセルを抜くのはメンドクサイ…
なのでこのUP!をスムースに走らせるためには、マニュアルモードで自分のタイミングでシフトチェンジし、そのたびにアクセルを「抜く」という作業をするのが良さそうです。
ん?なんかそれって結局マニュアル車なみに操作を要求されていますね。だったらいっそマニュアルの方がイイと思っちゃいます。
坂道発進ゲキムズ!
しかもクリープ現象がゼロなので、坂道発進が非常に難儀。サイドブレーキを引かないと思い切り後ろに下がります。
さらに低速域でギクシャクしやすいので、超絶妙なアクセルワークを要求されます。
仕方がないので、左足ブレーキで対処しておきました。
坂道発進の際に車体が下がる事を軽減してくれるヒルホールドアシストが付いているという事らしいのですが、微妙な勾配の坂だと効果を発揮してくれませんでした。
楽しめる方向け
そういったある種の儀式的な作業を楽しめる方にはイイですが、楽にスムーズに走りたい方は大いにイライラすると思います。そういう車です。
カーマニアにとっては楽しいものの、ファーストカーにするにはちょっと出来が悪い気もします。
高速性能はどうか
クルーズコントロールが付いているのはGOODです。
燃費も高速で20km/Lぐらい普通に走るそうで、現場までの移動コストがかなり抑えらえますね。ただし、欧州車なのでハイオク指定。
ユーティリティ性能
正直、かなり小さい車なので室内長が狭く、あまり荷物は積めません。
全長3,545mmというのは、かなり厳しい…
※参考までにトヨタ ヴィッツが全長3,945mm(室内長1,920㎜)です。
VW UP!まとめ
どうしても、個性的すぎるASGの印象が強い一台でした。仮に嫁車にするにも、軽いレクチャーが必要になります。
そこさえ気に入ればイイ車ですが、試乗必須なUPでした。