日産 セレナ e-power(C28型)の後悔ポイントを解説
2人目の子供が生まれ、妻のスペーシアギアが手狭になってきたので、ミニバンまたは３列シートSUVを検討しています。
実際に日産ディーラーでセレナ（C28型）をじっくり検討してきました。
そんな疑問をお持ちの方に向けて、セレナの評判や特徴を詳しくご紹介します。
結論から言って、筆者が感じたセレナの後悔ポイントは以下になります。
セレナの後悔ポイント
- 最上級グレードのルキシオンでも、運転席パワーシートがない
- ドアの内張がかなり安っぽい
- フロアが高く、基本設計の古さを感じる
- ３列目シートの背もたれが低く、大人が座った場合の座り心地はイマイチ
- シートのデザイン、質感があまり良くない
一方で、セレナを選ぶメリットは以下になります。
セレナのメリット
- ガラスエリアが広く、運転しやすい
- 圧倒的な室内空間は、ファミリーに最適
- 1.4Lに排気量UPしたe-powerは、静粛性に優れる
- e-powerならではのトルクフルな走り
- 先進感のあるインパネ周りのツインモニター
- 巧みなシートアレンジで子育てを強力にサポート
以下、詳しく解説します。
セレナにお得に乗る方法
今乗っている車を、そのままディーラー下取りに出すと安く買い叩かれる可能性があります。
買取業車にも査定してもらって、どちらで高く売れるかはしっかり確認した方がよいですね。
少し前まで、中古車の平均価格がバブル状態でした。
半導体不足で新車の納期が遅れており、新車を待ちきれない人が中古車に流れていたためですね。
しかし現在はバブルは崩壊し、徐々に市場は落ち着きを取り戻しつつあります。
とはいえ、下がりきったわけではないので、まだまだ高く売るチャンスは残っている状況です。
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セレナは後悔する？外装について
購入後に「セレナはやめとけばよかった…」と後悔はしたくないですよね。
セレナを購入する前に知っておきたいポイントをチェックしましょう。
まず、セレナの「デザイン面」についてです。
特にフロントマスクがかっこいい！と評判です。
新型セレナ走ってるの初めて見たけどかっこいいな。
あのフロントマスクけっこう好きだ— まっつん (@sleepymusta) February 5, 2023
筆者の個人的な見解としては、先進感のあるフロントマスクのデザインが好印象です。
また、ミニバンにありがちな「オラオラ感」が出すぎていないので、洗練されていますね。
また、C28から新たに設定された利休（りきゅう）というボディカラーは、非常におしゃれです。日本語名の色名が付いており、平たく言えば「ベージュ」ですね。
セレナ／ハイウェイスターV防水シートボディカラー利休-リキュウ-（PM）/スーパーブラック2トーン
内装色ブラック〈G〉
2023年1月20日～2023年1月29日迄展示 pic.twitter.com/gRPWvx3rVJ— ワーニ🍏 (@ckEY7lFCoP9njOa) January 23, 2023
所帯染みた感じがなく、アウトドアアクティビティにもマッチしてくれるでしょう。
ヴォクシーやステップワゴンにはないおしゃれなボディカラーですね。このボディカラーだけでも、セレナを選ぶ価値があると思います。
昨日、3代目セレナが納車！ マジでカッコイイし、運転しやすい
出典：X（Twitter）
デザインが気に入っている、という評判です。
まとめると、セレナを購入して、デザイン面で後悔するようなことはないでしょう。
日産 セレナを賢く買う方法
残価設定ローンを活用する
セレナのローン支払い例を、人気グレードの「e-power ハイウェイスターV(2WD・7人乗り)」で算出しました。
| 車両本体価格 | 3,686,100円（税込） |
| 頭金 | 100万円 |
| 残価設定ローン | 5年60回払い |
| 実質年率 | 4.9% |
| 月額 | 2万2100円 |
| ボーナス月加算 | – |
セレナ2023年モデルについて、支払いのモデルケースをご紹介します。
人気のセレナe-power ハイウェイスターVグレードは360万円以上しますが、
頭金を100万程入れて、5年60回払いの残クレを利用することでだいたい月額2万2100円程度の支払いで乗ることができます。
たしかに360万円は高額ですが、このぐらいの支払い金額であれば、なんかイケるかも。と断然思えてきますよね。
ただし注意点があり、5年後に2,064,000円の残債が残ります。
セレナは人気モデルですので、残価率を高く設定することができて、月々の支払いを抑えることができます。
人気でリセールバリューが高い車種ほど、残価設定ローンの旨味が出るので、セレナ購入の際は残価設定ローンの利用をおすすめします。
下取りではなく買取業車に売る
今乗っている車を、そのままディーラー下取りに出すと安く買い叩かれる可能性があります。
筆者のJeepラングラーを例に挙げると、ディーラーから提示された下取り価格はたったの110万円でした。
さすがに安すぎないですかね…確かに走行距離は10万キロ近いものの、
ラングラーといえば輸入車の中でもトップクラスにリセールが良い車種のはずです。
参考までに、同年式で、走行距離が近い条件の中古車車両を探してみると、結構強気の価格で販売されています。
この市場価格を見る限り、110万円というのは明らかに買い叩いているとしか考えられません。
念の為、買取業車にも査定してもらって、どちらで高く売れるかはしっかり確認した方がよいですね。
少し前まで、半導体不足で新車の納期が遅れており、待ちきれない人が中古車に流れていました。
そのため中古車の平均価格は、バブル状態でしたが、今は過熱気味の市場は落ち着きを取り戻しつつあります。
ただ依然として、車を高く売るために一括査定が有効なのは変わりありません。
中古車バブルが崩壊した今、中古車の市場価格は下がり調子ですが、下がりきる前に売り切ることをおすすめします。
仮に10万円高く売れたら、それだけ新しい車のローン支払い額が少なくなりますし、家族で旅行に行くこともできます。
面倒くさいかもしれませんが、少しの手間で高く売れるなら確認しておいた方が良いですよね。
理想は、複数の買取業車を競争させることです。競争させることで、最高値を引き出すことができるためですね。
一括で複数業者に見積もり依頼できるサービスがありますので、そちらを利用すると効率的です。
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セレナはひどい？：インテリアと装備
内装の質感について
今日は新車の納車日🚘
セレナe -Powerだよー
内装良くて革の匂いがたまらない😁 pic.twitter.com/F1a96uA4id— マサ (@kiruhiice1) November 23, 2023
内装についても、外装と同様に高評価を得ています。
特に、大型の液晶モニターを２枚備えたインパネ周りは、メルセデスベンツのようでカッコいいですよね！
ミニバンに乗っているということを忘れさせてくれる先進感がありました。
照度や明度も適切で、視認性も非常に高いのが印象的でした。
さすがに高級とまでは言えないものの、品質感は十分以上に高いと言えます。
新型セレナなんか最初グリル好きくなかったけど段々見慣れてきたし、何より内装が好みすぎて唯一アレならミニバン乗ってもいいかなぁと思える
新型セレナ、かなり内装の質感上がりましたよね！(ああいうの結構好きです)
デジタルメーターとナビは垂直過ぎて、これまた非常に見ずらいです
デザインは評価する声が多いものの、「角度が垂直すぎて見にくい」という評判も見られました。
また、デジタルメーターは好き嫌いが分かれるのも事実で、従来のアナログ式を好むユーザーにとっては、必ずしも歓迎されるものではないようです。
また、賛否両論のポイントが「ボタン式シフト」です。確かに「新しさ」や「先進性」は感じます。
しかし、使い勝手に関していえば、正直微妙…と言わざるを得ません。
特別使いにくいということはないのですが、レバー式に比べて使いやすいとも言えません。
レバー式と異なり、ブラインドでの操作ができない分、利便性が損なわれていると考えられます。
C28セレナのボタン式シフトが使い難いって言ってる人、その通りだ！ｗ でも「そこって使い易くする必要あるの？」という話でもあって、見ないと位置が分からないから必ず確認するよね。 発進時の誤操作を防ぐには悪くない方法だと思う。 手が届かない人はシートポジションが悪いから改めよう。
出典：X（Twitter）
ですが、目視確認が必要なので「誤操作を防げる」という意見もありました。
もちろん、インパネがスッキリする、というメリットもありますが、スッキリしたところでどうなる？という感覚もあります。
また、ドアの内張がかなり安っぽいのが気になりました。運転席助手席の内張はまだマシなのですが、後席スライドドアの内張が非常にチープです。
もちろん、求められていない部分といえばそうなのですが、最上級グレードのルキシオンは480万円以上する車です。
価格に対して、見合っていないと感じてしまう可能性は十分にあり得ます。事実、筆者はそのように感じました。
筆者は昔、三菱のデリカD:5に乗っていましたが、デリカと比べてもドア内張の質感はかなり低いと感じます。
また、セレナの運転席にはパワーシート機能が備わっていません。これは全てのグレードで共通で、最上級グレードのルキシオンでも同様です。
オプション設定すらないそうです。
セレナのルキシオン（最上級グレード）は、アルファードやエルグランドなどのLクラスミニバンからの乗り換え勢も受け入れるためのグレードになっているそうです。
しかし、そう言ったLクラスミニバンに乗っていた方が、パワーシート無しに寂しさを覚えるのは間違いのないところでしょう。せめて運転席ぐらいは用意して欲しいというのが本音ではあります。
また、シートの座り心地や使い勝手には優れているのですが、質感はあまり高くない印象です。
少し安っぽい印象を覚えるのは筆者だけでしょうか？
シートアレンジが秀逸
シートアレンジの豊富さが素晴らしいですね。特に横スライドはかなり驚きのギミックでした。
ところどころ、基本設計の古さを感じる
新型セレナ、内装の質感がとても高いけど、窓ガラスが先代の流用だったり、エンジンとプラットフォームが4世代前から変わってなかったり、ちと微妙な感じが フェンダーの黒いパネルは早々にボディ同色化されそう
出典：X（Twitter）
C28セレナのプラットフォーム（基本骨格）は、2005年に登場したC25から使い続けています。
別にプラットフォームを使い続けることは、悪いことではありませんし、例えば三菱デリカD:5なんかも、かなりの長期間同じプラットフォームを使い続けています。
日産だけのことではありません。
しかし、プラットフォームの古さを、ところどころ隠しきれていないのも事実です。
一番のウィークポイントは、床が高い点です。一段ステップがあって、登るように乗車する必要があります。
もちろん、SUVなどのように「よっこらしょ」という高さではないですが、足が悪い方などが頻繁に乗車する際は、確認が必要です。
また、細かい部分ではありますが、たとえば、後席エアコンの操作パネルなどが古いままです。
インパネ周りが先進的な仕上がりなだけに、残念です。
ドア内張の極端な安っぽさなども、プラットフォームが古いことに起因するのだと思われます。
プルプル振動あり
また、後席の乗り心地に関して、プルプルとした細かい振動が感じられました。
こちらに関しても、プラットフォームが古いことに起因する現象かと思われます。
特別気になるわけではありませんし、車に興味がない方からすれば感じ取れないレベルの振動ではあります。
セレナは後悔する？：パフォーマンスと燃費
e-power + 1.4Lの3気筒ガソリンエンジン（発電専用）
今回試乗したセレナは、心臓部には日産お得意のe-POWER + 1.4Lの発電用ガソリンエンジンを搭載しています。
（純ガソリン車もあり。その場合、2L自然吸気のガソリンエンジン。）
タイヤの駆動は全て電気モーターに任せて、エンジンは発電用に徹するというユニークなシステムです。
先代のe-POWERはノートと共通の1.2Lのエンジンで、高速走行時や高負荷時にエンジン音がうるさい、という評判が見受けられました。
大きなミニバンのボディを動かすのに、1.2Lのエンジンでは分が悪いのは容易に想像がつきますよね。
新型セレナe-POWER試乗しました！
一番の驚きはエンジンの唸り具合。踏み込んでも静かなまま加速する点が他車と大きく違うところ。315Nmで力感も十分だしe-Pedal Stepによるワンペダルも快適。不思議とGAS車よりフロント周りの剛性が高かったのも良かった。三車乗り比べて日産でハンコ押す人多そう！ pic.twitter.com/nqmKJj2205— GOOD CARLIFE Channel@ゼミッタ (@zemitta_f20) May 25, 2023
お昼ごはんは あじへい でラーメン セレナe-powerで 高速走行もエンジン音が気にならないレベルまで静かになってた 燃費も20km超えで、なかなか良いんじゃないですか
出典：X（Twitter）
しかし、1.4Lに排気量アップしたC28型のe-powerは、余裕が出たために静粛性が高く、少なくとも「エンジンがうるさい」と感じるケースは少ないと感じました。
筆者と同じように、「かなり静かだ」と感じているユーザーが多いようです。
その辺りはメーカーもかなり対策を講じており、進化させている印象です。
e-powerならではのトルクフルな出力特性と、静粛性の高いエンジンによって走りは非常に優れています。
話題のセレナ e-POWERに同乗試乗させてもらいましたが、これはミニバンの走りではなく、BEVのそれですね。力強い加速感と優れた静粛性。エンジンかかってるはずなのにホンマに？ていうくらい静かで快適な走りでした。
新型セレナe-power納車！ 加速がすごい！e-Pedal便利だから早く使いこなしたい
e-POWERの加速&静粛性はナイス テールゲート 手動だが２分割で上だけ開けられるのは超便利 ハンドル 軽すぎてイヤンてなってるけど女性にはメリットかも
今日はお休みだったので、夕方日産のディーラーに行ってきて撥水洗車してもらいました(・∀・) ついでに新型セレナe-POWER試乗も♪ やっぱ加速良い感じでめっちゃ静かww 納車前のセレナAUTECHもいたよー しかもe-POWERやったww
電気モーターのスペックは163馬力・32.1kg-mを発揮します。
数値的には大したことはありませんが、多くのユーザーが加速性能について満足している、という評判が目立ちます。
ただし車重が1,810kgと重たいため、速い車ではないことは確かです。
燃費はe-POWER車は、WLTCモード燃費が20.6km /L（FF/Xグレード）、２Lガソリン車（Xグレード/FF）は、WLTCモード燃費が13.8km/Lです。
実燃費としては、e-POWERがおおよそ15Km/L〜16Km/L、ガソリン車が10Km/Lということで、十分に満足できる水準となっています。
出典：e燃費
安全性と運転支援機能
セレナには、すべてのグレードで歩行者などを検知する自動ブレーキや、高速道路での車線逸脱を防止するレーンディパーチャーアラートが装備されており、安全装備も充実しています。
電動パワーステアリングは好みが分かれる？
その他気になった点については、電動パワーステアリングのフィーリングです。
油圧式に比べると、スッキリとしたフィーリングで雑味が少ないステアリングフィールです。その特性は好ましいのですが、一方でフィードバック感に乏しく、まるでゲームのハンドルを握っているようなフィーリングです。
また、非常にステアリングが軽く、操舵感に乏しいのも好みが分かれます。
女性が運転しやすいと感じるフィーリングを追求したとのことでしたが、パパが運転する際は違和感を覚える可能性は少なくないでしょう。
気になる場合は、ぜひ試乗してみることをおすすめします。
ガラスエリアが広く、開放感抜群
新型セレナ試乗 視界広い！カーブもシャッキり曲がってくれる 燃費は二の次だが、走り易さは相当上がってますね。 忙しい中での試乗対応ありがとうございました。
出典：X(Twitter)
視界が良くて運転しやすい。という評判です。
これはC28だけの特徴ではなく、歴代セレナが受け継いできた伝統的な特徴の１つです。
ガラスエリアが下方向に広く、とにかく開放感が高いので、視界もよく運転しやすい仕上がりです。
筆者の妻も、非常に運転がしやすいと言っていました。
先月末にセレナ納車しました。新型クラウンが欲しかったのですが、もちろん却下されました笑 乗ってみると、確かにミニバンは使いやすいですね…。燃費も山岳地帯でこの数字なら満足。娘がすごく気に入ってくれたので良し。２列目からの視界が広いからかな。
出典：X（Twitter）
２列目からの視界が広いのも、子供が車酔いを防止するのに効果を発揮してくれそうです。
一方で、包まれ感は少ないので、かえって落ち着かないという方もいるかもしれません。
価格とコストパフォーマンス：リセールを考えると高くない！
コストパフォーマンス
セレナの販売価格は276.9〜479.8万円（税込）です。
安い車ではありませんが、セレナは人気の5ナンバーサイズのミニバンで需要が多いので、リセールバリューは低くない車種です。
そのため、手放すときまでのトータルで見ればコストパフォーマンスに優れた車種であると言えます。
ただし、最上級グレードのルキシオンに関しては、プロパイロット2.0を搭載しており、車両価格は479万8200円とミドルサイズミニバンとしては非常に高額です。
総評：日産 セレナは後悔しない。弱点を知った上で購入を！
日産セレナはファミリーカーとしての利便性を「考え抜かれた車」なので、子育てをする夫婦にはぴったりの一台です。
運転のしやすさや、室内の広さは圧倒的で、そのため指名買いも多い車種となります。
ただ利便性を追い求めるだけでなく、e-powerで走りの良さや経済性も持ち合わせており、さらに洗練されたフロントフェイスや、未来的なインテリアなども備えており、魅力的な一台に仕上がっていました。
またリセールバリューも人気のミニバンということもあり、良い水準です。
ただしe-powerのフィーリングが気に入るかどうかや、内装のチープさなどは購入前にチェックした方が良いですね。
気にいった車があるのなら、買ってから悩みましょう。
仕事の活力にもなりますし、生きるモチベーションにもつながります。
妥協してしまうとずっとセレナが頭から離れなくなります。精神的に不健康ですよね。
ただし、残価設定ローンでは残債が多く残る点に注意が必要です。次の車はグレードダウンする必要が生じる可能性もありますので、返済計画はしっかりと立てましょう。