Jeep ラングラーJKオーナーがJK型とJL型比較
JKラングラーの車検ついでに、新型ラングラー(JL)に試乗してきました。
JKラングラーから今すぐ乗り換えたくなるような、圧倒的進化なのか?をチェックしてきましたよ。
新型ラングラーJLの上級グレード、サハラの3.6リッター ローンチエディションです。
新型は、エンジンが2リッターターボと3.6リッター自然吸気の2本立てとなってます。3.6Lは、JKにも搭載されていたペンタスターエンジンの改良版。
多少手を加えてあるけど基本的には同じエンジンです。
オレンジのボディカラーが眩しい。
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1年待ち
JLラングラー サハラ3.6Lは、大量のバックオーダーを抱え、なんと1年待ちだそうです。(他のグレードだとまた違うらしいですが)
ジムニーといい、本格オフローダーの時代が来ているのか??
変わったところ
新型は、旧型のネガを徹底的に潰してきています。細かいポイントを見ていきます。
ドアの進化
引っ張るだけでいい、開けやすいドアノブになりました。JKはボタンを押して開ける不思議なドアノブでした。(やたら硬くて開けにくいし、指が痛い)
ドアのノッチが新設されました。
Jkラングラーはドアの開閉時にノッチがないので、ノッチが無くて無段階で一気にドアが開き、風が強い日などいきなり開いたりして、ちょっと怖い思いをすることがありました。
また、子供がドアを開ける際に、隣の車にぶつけてしまわないかとてもヒヤヒヤします。
JL型は一段ノッチが追加されたようです。いきなり全開になるのはホントに不便ですので、これは羨ましい改善点です。
それと、ドアが全体的に軽く開きます。とはいえ、軽すぎて安っぽいとか、そういう感覚にはなってないのが嬉しいところ。
テールゲートもめちゃくちゃ軽い。鉄チンがマグネシウムに変わっているからだそうです。JKのテールゲートは鬼のように重いです。
小回り性能
JKラングラーは最小回転半径7.1mという、ありえない極悪な小回り性能でした。(JKの最大の弱点?)
JLはグッとハンドル切れ角が増して、小回りが利くようになりました。やっと普通の車に追いついたという感じです。
ボディサイズはほぼ同じですが、取り回し性能は大幅にUPしています。非常に運転しやすいのが印象的でしたね。
後席の居住性
新型は主に後席の居住性向上の為、ホイールベースが拡張されています。
家族や友人からクレームが入る、後席の居住性が少し改善されました。背もたれの角度が少し寝て、後席の足元空間が少し広くなりました。
JK型は子供用と言えるほど二列目が狭く、家族から不満が出ることは間違いありません。
とはいえ、依然としてリクライニングは出来ませんし、狭い事は狭いです。
ほんのちょっと改善された程度で、大の大人が長距離は厳しいですね。
軽快感UP
軽量化の恩恵なのか、ドライブトレインの進化によるものなのか分かりませんが、スッと前に出る軽快感があります。
インテリアの質感UP!
インテリアの質感は2ランクぐらい上がった感じです。
旧型ではプラスチッキーな感じでしたが、レザーのステッチ調になっていたりして、最近の車っぽくなりました。
まあラングラーにそんなに高級感必要か?って言われるとそうでもないかもしれませんが、基本的には、車のインテリアは上質であればあるほど良いですよね。
エンジンスタートボタン
エンジンスタートはボタンになりました。(旧型はキーをひねる、今となっては古い感じ)
エクステリア
エクステリアは超キープコンセプト。正解ですよね。とはいえJKオーナーからすれば結構変わったなあ。という感じ。
特に変わったのはボンネットの形状で、抑揚が付けられてマッチョな感じになっています。
何故か正面のJeepロゴが無くなりました。一目でJeepとわかるため、要らない?ということですかね。
その代わり、サイドに「Jeep」ロゴがでかでかと入りました。
ウィンカーの位置も変わりました。旧型のグリルの中から、オーバーフェンダーに移りました。
より四隅に配置されたことによって他車からの視認性は向上していると思いますが、オフローダー的には、岩などにHITさせたときに割れやすい位置になってしまったような気がします。
まだまだ変更点はありますが代表的なところはそんな感じです。
変わってないところ
3.6Lペンタスターエンジンはそのまま
ほんの気持ち、常用域でのサウンドが気持ち良くなっている?ような気がしましたが、気のせいかもしれないレベル。
走り出してしまえばJKでお馴染みのペンタスターエンジンそのものでした。
まあわりとフィールの良いエンジンなので、そのままで良いでしょう!という判断だと思われます。
8ATは意外と普通。
ギアも5速から8速へ多段化されたという事で、かなり超進化を期待したトランスミッションですが、意外と普通でした。
シフトチェンジのスピードが、5AT時代とそんなに変わっていない感じです。
まあジープという車の性格上、電光石火のシフトスピードは必要ないでしょうし、似合わないとも思うのですが、意外と普通のATで拍子抜けでした。
背景として、JKの5速が出来が悪くない、ということが挙げられます。
ATの多段化が進む昨今、熟成の極みともいえる5速オートマは完成の域に達しており、思った通りに変速してくれて、なかなかスマート。
とはいえやはり旧態依然な装備である事は間違いないでしょう。
私は高速に結構乗るので、多段化による燃費向上がメリットとして享受出来そう。大きく重たい車なのでギアの多段化はかなり効くと思われます。
プリミティブなオフロードカーとしての味わい
ラダーフレーム&前後リジッドアクスルという基本構造は変わっていないので、プリミティブなオフロードカーの感覚はそのままです。
(良い意味でも、悪い意味でも)
JKと同じように、縦方向にぴょこぴょこ揺られたり、段差の突き上げがもろに入ってきたり、デカくて重たいタイヤ転がしてる感はしっかり伝わってきます。
モノコックの車に比べて、乗り心地は良くないです。正直そこはあまり進化していません。
しかし、そこは「ジープラングラーらしさ」というか、この車のアイデンティティともいえるので、そのままで良いと思います。
上手なモデルチェンジ。
ここがもうちょっとこうだったらな…という、変えるべき欠点のみ上手に潰し、変えないべきところは、そのまましっかりと継承しています。
とても上手なモデルチェンジだと感じました。ラングラーらしさは少しも失われていません。
圧倒的進化か。
とはいえ、圧倒的進化か?といわれると、実はそうでもない気がしました。
細かいネガは解消されているものの、少なくともJKラングラーオーナーが即座に乗り換えたくなるほど、ではないと思います。
(JKオーナーの嫉妬心込み)
新型(JL)の羨ましい点
新型のJLラングラーのココが羨ましい!という点を、JKラングラーオーナーの視点から考察します。
2.0Lターボが羨ましい
JKラングラーオーナーから見てJLラングラーのもっとも羨ましい点は、流行りのダウンサイジングターボとも呼べる2.0リッターターボエンジンが搭載された点。
税制面でのメリットが大きいかと思います。(jkは3.6リッターV6一本立てで、自動車税の年額66,500円。これが地味にキツイ。)
馬力では劣り、トルクではむしろ勝る2リッターターボ。
ただ、ベースグレード(スポーツ)が2リッター、上級グレード(サハラ)が従来の3.6リッターエンジンというところからも、3.6よりイイ!って事はないのかも。
回転のフィーリングが良ければ2リッターターボが良いですねえ。
→2Lターボも試乗しましたが、フィーリングは上々で、3.6Lと比べて質感が劣るようなことはありませんでした。
動力性能的にもほぼ互角で、筆者がもし新型のJLラングラーを購入するのであれば、2.0Lターボを選びたいですね。
乗り換えるのか
上述したように、細かい不満点をしっかり改善し、10年分の進化がそこかしこに感じられるJL型ですが、すぐに乗り換えるほどの感じではないですね。
JK型もまだまだカッコいいし、現役を続けてもらいたいと思います。私がJKを購入したときより100万ぐらい値上がりしてるというのも乗り換えを躊躇させますね…
これからラングラーを購入する場合は、JKのファイナルモデルを安く手に入れるのも悪くない選択肢のはずです。
旧型(JK)型も完成されたデザインなので、古くなってもカッコいいですよ。