トヨタ FJクルーザーとクライスラーJeepラングラーアンリミテッドを比較
車格や価格帯が非常に似ていて、ガチンコなライバル車種!であるFJクルーザーとJeepラングラー。
私はラングラー購入時、もともとFJクルーザーが欲しかったのです。
試乗&見積の結果、ラングラーを購入するに至った訳なんですが、そのあたりのお話をしてみたいと思います。
実は最近、中古車買取相場のバブルが崩壊しました。
少し前まで、半導体不足で新車の納期が遅れており、待ちきれない人が中古車に流れていました。
そのため買取価格はバブル状態でしたが、今は過熱気味の市場は落ち着きを取り戻しつつあります。
ただし、まだまだ中古車市場が下がりきったわけではないので、高く売るチャンスは残っている状況です。
愛車を高く売るなら一社見積もりより、いろんな業者を比較できる「一括査定」しましょう。
ディーラーで下取りに出すより、数十万円高く売れる可能性があります。
買取業者からの営業電話がかかってきますが、数十万の買取UPのためなら大した手間ではありません。
登録は簡単で、車種、年式など簡単な質問に答えるだけ(無料)
中古車バブル崩壊後の今だからこそ、相場が下がりきる前に売り切りましょう。
来月に売ろうとしたら数十万ダウンなんてことも…
高額査定なら考えたいという人は「今」しといた方が良いですね。
\9項目を入力するだけ。45秒で完了!/
※累計400万件の取引実績があるサービスです。
※査定額に満足できなければ、売却しなくてOK
筆者も実際に一括査定で車を売りました。売却価格UPしたときのレポートはこちらから。
FJクルーザー
TOYOTA FJクルーザーのデビューは2006年春。もともと北米専用モデルで、2010年12月から日本国内でも右ハンドル仕様が販売開始されました。
仕様諸元は割愛しますが、ざっとメカ的な特徴としては、パワフルな4リッターV6エンジンと堅牢なラダーフレーム+パートタイム4WD仕様。
流行のいわゆる「SUV」とは一線を画す本格派クロカン四駆です。
つい先日、惜しまれながらも生産終了となりファイナルエディションが発売されました。
FJクルーザーのメリット
デザインがGOOD
最大の特徴はイエローやオレンジの派手なボディカラーが似合うポップでキュートなデザイン。良いですよね~。
ランドクルーザー40をモチーフとし、過去の名作をデザインソースとした「ヘリテージ系」的なデザイン手法。
MINIやチンクチェント(FIAT500)と同様の手法ですね。
乗り心地がGOOD
ラングラーを購入したときにFJクルーザーも試乗したのですが、乗り心地は明らかにトヨタの方が一枚上手ですね。
洗練されている、とまでは言えませんがラダーフレームでデカいタイヤを履いたクロカン4WDとしては非常にレベルの高い乗り心地です。
フロントサスペンションの形式が、FJのフロントサスは乗り心地に優れた独立懸架方式で、ラングラーのそれは悪路走破性に重きを置いたコイルリジッドなので、当然といえば当然なのですが。
FJクルーザーのデメリット
観音開きのドア
FJクルーザーは観音開きのドアを採用しています。「特別な車」感があってメリットでもあるんですが、やや不便です。
他に観音開きのドアを採用した国産車には、ぱっと思いつくのはマツダのRX-8やホンダのエレメントなどですかね。
ツードアよりは便利ですが当然4枚ドアよりは開口部も狭く、フロントドアが開いてないとリアドアを開けられない仕様ですので、やや不便です。
荷室が狭め
それと荷室が若干狭めです。写真はリアシートを倒してあるので、広めに見えますが、ラングラーと比較するとやや狭めです。
とはいえ釣り道具を積む程度なら全然問題ないのですが。
値引きが少ない強気の販売姿勢
私がFJを買わなかった最大の理由は値引き額が少なかった事。
そこかよ、って感じですが、基本FJ欲しい人は指名買いだと思うのであまり値引きしなくても売れるんでしょう。
釣りやアウトドアへの適性
ロッドを積む室内長は余裕でクリアしています。
また悪路でも躊躇なく入っていける走破性もあります。(実際には釣り場に行くときに悪路を走ることはそうそうないですが)
悪すぎない取り回しも野池ランガンした際の駐車場所や切り返しにも丁度よさそうです。
なにより釣り場までのワクワク感を高揚させてくれる、そんな車だと思います。
という訳で、釣りやアウトドアアクティビティには非常に適していると思います。
…続きましてはラングラーアンリミテッドについてです。
ジープラングラーアンリミテッド(JK型)
筆者が購入したJK型は2007年デビュー。2018年に新型のJL型が発売されるまで、10年同じでモデルイヤーが非常に長いのも特徴です。
「アンリミテッド」は4枚ドアのロングボディの事で、JK型から設定されました。
元来の2ドアが本物のジープだ。という声はひとまず置いておくとして、今ではラングラー全体の8割以上がアンリミテッドだそうで、人気モデルです。
高い悪路走破性と、1941年のウィリスジープから脈拍と受け継がれる「これぞJEEP」なデザインが最大の特徴。
伝統の7スロットルグリルと張り出したオーバーフェンダーがカッコイイ。
Jeepラングラー(JK)のメリット
乗っていて楽しい
THE・JEEPなデザインで、なにより乗っていて楽しい。テンション上がります。
分かりやすい車なので車に詳しくない人からもウケがイイのもポイント。
特殊感
また、元来ソフトトップを想定した作りで、社内にロールバーが張り巡らされていて、「特殊感」を常に味わえます。
意外と悪くない使い勝手
アンリミテッドは4枚ドアで使い勝手も悪くなく、荷室も狭くないです。
Jeep ラングラーJKのデメリット
乗り心地×
悪路走破性を最重視したコイルリジットサスの弊害ですが、乗り心地がハード。
ラングラーのインプレを読んでいると、たまに乗り心地は悪くないというレビューを見る事がありますが、そんなことは絶対になく、はっきり乗り心地は悪いですね。
分かりにくい例えで申し訳ないですが、「デカいジムニー」といった感じ。
段差を乗り越えたときの突き上げはハンパないし、足回りの動きは落ち着きがなくバタバタします。デカくて重たいタイヤ履いていることを実感しまくりです。
ここが最もつらいところ。
リアシートが狭い
あとはリアシートの居住性が悪いですね。大の大人が過ごすには狭すぎるし、一切リクライニング出来ないのも×。
2-3時間なら我慢できますが、それ以上の長距離ドライブは厳しいと思われます。
Jeepラングラーの故障
アメ車は壊れる。そういったイメージをもたれている方も多いかもしれません。
噂の真相は…微妙に壊れます。実際に新車で購入し、最初の3年間でいくつか故障が発生しました。
1.雨漏り
アメ車というかラングラー特有の持病です。
ソフトトップの替わりにFRP製のハードトップ仕様なのですが、簡単に取り外しできる簡易的な屋根となっています。
乗っけてパチン!と止めるだけなので、パッキンなどが密着していなくて水が車内に入り込むんですね。
あと雨が降った時の水の取り回しがあまりうまく出来ていないイメージで、長雨の時期は結構な割合で雨漏りしてます。
対処法としてはディーラーで実際に水を掛けて、どこから漏れているか見てもらいます。その後、硬化するコーキング剤でシールしてもらうしかありません。
タダでやってくれますが、地味に発見に時間かかるし、完全には直りません。
2.エアコンのエアミックスドアの動作不良
寒くなってきたので、温風を出そうとしたら、温かい風が出なくなりました。
空調の流れを制御する「エアミックスドア」が張り付いて動かなくなっていたとの事。
保証期間中でしたので、新品交換で解消しました。3年以内でこの故障はちょっと出来が悪いといえるでしょう。
国産車じゃあまり聞かない故障ですよね。
3.サイドモニターの故障
ボンネットにキノコミラーが付いていない代わりに、助手席側のドアに死角を補うモニターが付いているのですが、これが映ったり映らなかったりします。
ディーラーに行くと映ってたりしてなかなかイライラします。
こちらは無償保証期間過ぎてしまったので絶賛放置中。映らなくても特に支障がある訳ではないのですが…気になる人は気になると思います。
..という訳でちょいちょい細かいところが壊れます。
ただし、走行に重大な支障が起こるような故障は起こっていませんので、大したことないっちゃないんですが、ノートラブルは期待してはいけませんね。
その他、JK型Jeepラングラーアンリミテッドの故障箇所を詳細にまとめています。
釣りやアウトドアの適性
こちらも「アンリミテッド」で長いので、ロッドを積む室内長は余裕でクリア。
FJと同じく走破性も問題なし。
最小回転半径が7.1mと取り回しは正直、極悪なので狭い道での切り返しは苦手です。ですがボディサイズが馬鹿でかくないということもあり、野池ランガンにも悪くないと思います。
FJと同じで単なる移動時間の質を高めてくれるワクワク感があります。
ただし燃費は微妙で、市街地で6キロ~7キロです。
という訳で、FJと同じくバス釣りには非常に適していると思います。
何故ラングラーを選んだのか
結果的に私はラングラーを選んだのですが、その理由をまとめます。
- JEEPブランドや分かりやすさ
- 4枚ドアの利便性
- ディーラーの販売姿勢(大幅値引き、ナビサービス、低金利などトヨタさんより積極的でした)
- 荷室の広さ
そのあたりでラングラーをチョイスしました。
ただFJ欲しい気持ちが無くなった訳ではないのでFJを見かけるたびに良いなあ。と感じます。
まとめ
以上FJクルーザーとJeepラングラーアンリミテッドについて、釣りやアウトドアユースでの利便性を主眼に、対決してみました。
FJとラングラーで迷っている方の参考になれば幸いです。