デイトナDT-E1のここが素晴らしい
実用十分な通信距離
最大の通信距離は、カタログスペックで約800m。【グループトーク機能(最大4人まで)】で試してみました。
写真は4台のマスツーリング、高速道路で使用。1台あたり30m〜ほど車間は空いている状態で走行しています。
ただし800mというのはよほど条件が良くないと発揮されないような印象もあります。先頭のメンバーが少しだけ先行すると全員のペアリングは解消されてしまうこともありました。
トンネルや少しカーブした区域でも同様です。
とはいえそのあたりは他社製インカムも同様の挙動ですのでデメリットではないでしょう。また、近づいたときの自動復帰が優秀なので問題ないと感じます。
通話の自動復帰
距離が離れてしまって通話が途切れても、電波圏内に入ると自動で再復帰してくれます。もちろん他社製インカムにも搭載されている機能ですが、値段が安いインカムなのに精度が高いのが良いですね。
他社性インカムへの接続性
他社性インカムとの接続性も良いですね。参考までにLEXIN社のLX-B4FMというインカムと接続しました。(いわゆる中華インカム、ですね。)通話品質、切断・復帰も問題ありません。
音質が良い
かなり音質が良いスピーカーを搭載しています。インカムあるあるで男性の低い声は聞き取りにくいことがありますが、DT-E1では拾いやすい印象です。
仲間内で揃えやすい
お値段が控えめなので、仲間内でお揃いにしやすいというメリットがあります。(ほんのちょっとだけ割引アリな’2個セット’もあります。)
1個 = 15,300円。
2個セット =
高価なインカムですと誰かが予算オーバー。となりがちですがこの価格ならば問題ないでしょう。
操作方法なども共有できますし、良いことづくめです。
Siri呼び出しが便利
iphone接続時にMボタンを長押しすることでSiriを呼び出すことが出来ます。
通話をしたいときなどに重宝する機能ですね。また、音楽アプリを起動することも可能です。
音楽を聴きながら会話出来る
「バックグラウンドミュージック」と呼ばれる機能が付いており、スマートフォンにBluetooth接続して音楽アプリを聴きながら、さらに会話を楽しむことが出来ます。
音楽と音声を、自動でちょうど良い音量バランスに調整してくれるため聴きとりやすいですね。
さらに、同時にGoogleMapの音声案内も流せるので重宝しています。
バッテリー持ちが非常に良い
公称値の通話時間は12時間。こちらは公称値通りといった印象でバッテリー持ちが非常に良いですね。ほぼ1日中音楽を流しっぱなしでも同様です。
日帰りツーリングだったら全く問題なく使えますし、うまく使えば泊まりのツーリングでも2日目の午前中ぐらいは問題なし。
キャンプツーリングで1泊、なんて場合に助かります。
日本語を喋る!
案内音声が日本語です。「電源が入ります。」や「バッテリー残量25%です。」「ペアリングを開始します。」など全て日本語で案内してくれます。
当たり前だと思ってたのですが実はそうでもないらしく、親切な設計です。
取り付けのコツ(SHOEI GT-AIRⅡに装着)
SHOEI GT-AIRⅡ
私の愛用ヘルメットはSHOEIのGT-AIRⅡです。GT-AIRⅡは専用インカム、SENAのSRL2が販売されています。
SRL2最大の特徴はバッテリー別体式で、本体とバッテリーがそれぞれヘルメット側に設けられた設置場所に収納できる仕組み。
インカム特有の出っ張りがなくなるため非常にスマートに設置することが可能です。しかし、非常にお値段が張るので悩んだ末にコスパに優れたDT-E1にしたというわけです。
せっかくのSRL2専用設計が勿体無い気もしますよね?でも朗報です。
SRL2用に設けられたマイク用の穴、それからスピーカー用の穴がそれぞれそのまま使えます。
これは嬉しい誤算でしたね。なのでヘルメット内側のマイク&スピーカーの配置は非常にスマートに施すことが出来ました。
ついでに配線を埋め込める溝もついていますので、こちらも利用。GT-AIR2のSRL2用の作りは他社製インカムでも活かすことが可能です。
デイトナ DT-E1のオプション品
デイトナ バイク用 インカム DT-E1用 オプションフェイスパネル
ちょっとしたおしゃれが楽しめる、オプションフェイスパネルが用意されています。
バイクの車体色に合わせたらカッコいいですね。
デイトナ DT-01 / DT-E1用 オプション品 超スリム 高音質スピーカー
純正品-4mmの超スリム 高音質スピーカーも用意されています。ただ、ショウエイのヘルメットだとスピーカー穴が用意されているので必要性はあまりないですね。
スピーカー穴のないヘルメットに取り付ける場合、必要になってくるオプションです。
デイトナ DT-E1の弱点
筐体の大きさ
ほぼ完璧なDT-E1ですが、あえて弱点を申し上げるとすると本体サイズでしょうか。バッテリーが別体式のインカムと比較するとやや大き目です。
とはいえ他社製品と比較して特別大きいというものではなく、むしろ標準的なサイズ感です。
ペアリングスピードは爆速ではない
ペアリングの速度は、同じ機種同士であってもめっちゃ速いという感じではないですね。
例えば4台でマスツーリングに行くことが多いのですが、少し手間取って10分〜15分ぐらいかかることも正直あります。
とはいえここは他社のインカムも似たようなものだと思います。
接続スピードに関しては、メッシュ通信機能が搭載された高級機種だと違ってくるのかな。と考えています。(DT-E1はメッシュ通信非対応。)
出典:SENA
これまでのインカム接続は「数珠つなぎ」でしたが、相互に全てのインカムが’メッシュ状に通信’できる機能のこと。例えばこれまで1台だけ切れると全員切れる、といったことがなくなり、より快適なインカム通話が楽しめる。ただし対応機種は2万円〜とやや高価。
まとめ
- 圧倒的なコストパフォーマンス
- ボタン3つのみで扱いやすいインターフェース
- 高い通話品質
- 実用性のある通話距離
- ペアリング速度は爆速ではないが、実用十分
- インカム初心者に超おすすめ
以上、デイトナ DT-E1についてでした。安いのにほぼ完璧な機能を持ったインカムです。
これだけ多機能で高性能なインカムが実売1万5千円ちょっとというのは価格破壊というほかなく、上位機種キラーと言えます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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